2014年09月

大規模リノベーション7(リビング編)

改修工事の目的の一つで有る、”冬の寒い時期を快適に過ごしたい”を解消する為に床、壁、天井をまるごと遮熱材断熱材にてくるむ工事を施しました。

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銀色に光っているのが、遮熱材と呼ばれる物で、役割としては、この材の裏側の暑い、寒いの環境を部屋内部と遮断する事と、部屋の内部に温かい、涼しい環境を反射してくれます。(夏場に車のフロントガラスの部分でよく見かけますが、冬場にも大活躍なんですよhappy01

この内側に、ロックウールと呼ばれる、断熱材を敷き詰めていきます。

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断熱材の役割も、文字のごとく、熱を遮断するのが目的ですが、かなりの厚みを隙間なく施工する事により効果を発する事ができるのと、熱を蓄える為、冬場は良いのですが、夏場は逆の効果となるので、施工に充分な注意が必要です!!

遮熱材断熱材のメリット、デメリットをうまく組み合わせる事で、夏涼しく、冬温かい環境造りを、見えない部分で生涯支えてくれる重要な工事となります。(光熱費に関係してくる部分なのでしっかり検討して下さいねhappy01

大規模リノベーション6(リビング編)

解体工事終了後、まずは、床の工事を行います。

解体後の床下は、通常、土の状態なのですが、30年前ではあまり見かける事の無い、コンクリート打ちをして有った事もあり、床下の状態は良く、大引きと呼ばれる材料をそのまま使用する事ができましたhappy01

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冬場にとても寒いとの事でしたので、床下からの冷気を上部に伝えない為に、まずは、遮熱材の施工です。(アルミ材(銀色の物)を敷き詰める事により、気密性も確保します)

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マス目に組んだ間に、ウレタンフォーム(50mm)と呼ばれる、断熱材を床全体に敷き詰めます(部屋内部の熱を保温してくれます)

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その上に床の水平方向の構造材となる、構造用合板(28mm)を敷き詰めて床の化粧材を貼る準備完了!!

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壁の中には、筋交い(斜めに配置して有る材料)と呼ばれる、柱、桁等の構造材の変形を防止する為の物が昔から設置されてましたが、隙間が有ったり、釘等のゆるみも見受けられたので、現在の新築で使用されている金物を使用して補強を行いました。

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改装工事の時は特に、後からではできない部分の調査、工事が重要になりますので、施工者の方と相談しながら費用対効果も検討した上での工事が必要ですねhouse

夏の暑さ対策(屋根裏遮熱換気工事)

まだまだ、日差しはきついですが、日陰に入ると、とても気持ちの時候となりましたsun

先日、今年の4月に工事させて頂いたお施主様のお宅に伺い、うれしいお言葉を頂きましたhappy01

<お困り内容>二階の寝室で、ワンちゃんと一緒に過ごされているのですが、夏がとても暑くて、クーラーかけっぱなしの状態なので、電気代が高くて困っているとの事。

以前にも同様の相談を受け、屋根裏の遮熱換気工事をした事が有り、内容を説明させて頂き工事をする事になりました。

皆さん、夏の時期の屋根裏に入られた事が有りますか!?

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お金を払って、サウナに行くより無料で汗が止まる事の無い、とても過酷な環境で、この部分で温められた熱は、外部ではなく、部屋の中に押し寄せて来ます。

今回の工事は、屋根の棟部分に空気穴を開け、温かい空気を外部に排出する(棟換気)と、熱線自体の影響を内部に伝えない為の遮熱工事を同時に行いました!!

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温かい空気は上昇するので、空気の入り口を下方に設け、一番高い部分(棟)から排出するのが電気代も必要ないので効率が良いですねhappy01

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その下部に遮熱材を施す事で、温度環境は、全く違った空間になります

お施主様の言われるには、昨年までは、27℃のエアコン設定で7,8、9月中は、昼夜関係なしで稼働させていたが、今年は、同じ設定だと寒すぎて、大布団をかけて過ごされたとの事です(当然、設定温度を変えるのと、エアコンを止める事ができたそうですhappy01

一般の家の2階は、通常暑くて、エアコンなしでの生活は、厳しいですが、部屋の内部を改装される事が有れば、同時に屋根裏の対策もされる事お勧めします。(屋根裏の工事は、真夏には、作業環境が悪いので、時期の考慮が必要です!!)

今年の夏は、雨降りが多かったのですが、温暖化の影響か、年々、最高気温が上昇しているので、夏対策を施し、少しでも、快適な環境にする工夫が必要になりそうですhappy01

新築現場進捗(府中市N様邸)

現場では、現在、内部の内装工事が進んで居ますhappy01

内装工事で、一番のメインは、クロス工事と呼ばれる工事です。

”クロスって何”と思われる方も居られると思いますが、壁、天井の仕上げ材の事で、一般的には、ビニールクロスと呼ばれる物を使用しますが、種類がとても様々です!

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カタログの中には、イメージ写真と、その端切れサンプルが多数納められていて、とても目移りします。中には、キャラクター物も有り、大好きな方には、たまらないかも!!

クロス工事の完成で、家の雰囲気は、全く別の空間に替わります。

工事としては、下地のジョイントと呼ばれる部分を無くす為の”パテ”処理が行われ、

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紙ペーパーでこすって、より平滑にした、全面に糊を付けたクロス材料を貼り合わせて行きます。(見る見る間に職人さんの手慣れた作業で、部屋一面に化粧がされていきますhappy01

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一般的には、白い無地柄が良く使用されますが、何故でしょうか!?

昔は、各部屋事に、色、柄を替える方が居られましたが、全体的な統一感が無いのと、広がりが感じられなくなる事、明るさの関係から、あまり種類を選ばない事をお勧めします。

ただ、TVの背面とか、子供部屋の一部とか、水廻りとかは、少し変化が有る事で、生活の中に、楽しみが生まれるので、実邸、展示場、雑誌、ネットを数見学されて、自分の好みを探られてはどうでしょうかhappy01

過去のお施主様で、”大胆な柄を選ばれて、失敗したかな!?”と言われた事が有りますが、毎日生活していると、自然な物となり、”これは、これで良かったな!”と言う感想を聞かせて頂いた事が有ります。

一番のメリットは、簡易に模様替えをする為に貼り替えができる事ではないでしょうか。

自分なりの生活空間のイメージについて、日頃から参考になる物、チェックして見て下さいねconfident

OB様宅を見せて頂きました

先日は、現在大規模リノベーション工事を計画中のお施主様と一緒に、OB様宅を拝見させて頂きましたhappy01

昔は、リフォームと言う言葉で表現されていました(今もそうです)が、現在は、TV放送でもよく見られるる、元の間取りにとらわれず、住まわれる方の不自由を解消する工事を特にリノベーション工事と言わせて頂いて居ます。

新築の場合と大きく違うのは、現在住まわれている環境(地域、人つきあい)を替える事なく、毎日の生活空間の不便さを解消するのが一番の利点で有り、目的です。

ここ数十年間、日本では、核家族化が進み、多くの新築住宅が建築されるに伴い、既存の住宅の空き屋状態が増加して居ます。

今まで暮らして来た、場所から移動する事ができない現状の中で、毎日を快適な空間で過ごしたいと思われる方がたくさん居られると思います。

拝見させて頂いたOB様宅も以前は、3部屋に分割されて居た空間を一つの空間にする事で、多くの悩みを解消されましたhappy01

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悩まれて居た事は、冬場がとても寒い事、キッチンの収納が不足している事、家族みんなが一同に介する事ができる空間が欲しい事、なるべく健康に良い空間にしたい事等、それぞれの方で、生活しながら、不自由に思われて来た内容は異なります。

これらの事を参考に、新しい空間、素材の提案をさせて頂きました。

先日は、日曜日の貴重な時間を頂き、同じ様な悩みを持たれて居られる方をお連れして、生活して見ての感想、建築中の話など、色々とアドバイスをして頂きました。

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ご主人様より、建築中のエピソド等を場所事にお話頂き、とても満足している旨をお聞かせ頂きました。(建築中の日頃の会話の中に、快適にできる多くのヒントが隠れていると思うので、わずかな時間でも、毎日現場を確認される事をお勧め頂きました)

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社長より、奥様に住まわれて見ての感想をお聞きしたところ、小さなお子様も元気よく走り回れる空間が出来たこと、キッチンがとてもすっきり片付け出来たこと、この空間の臭いの違いについて、暑さ寒さについて等、当初の悩み事が解消されて旨をお聞かせ頂きました。

現在、同居等で、新築にしようか、リフォームにしようか検討されて居られる方は、多いと思いますが、現在の不自由されている事を全て書き出されて、見てはどうでしょうか?

正直、新築よりも壊したり、処分したりの部分にも費用がかかるので、割高感が有りますが、新たに、土地を購入する事から考えると、できる事はたくさん有ると思います。

新築、リフォームにかかわらず、建てられて、生活されての感想をお聞きするのが、一番間違いの無い情報だと思いますので、ご希望の方は、まずご相談頂ければと思いますhappy01

新築現場進捗(府中市N様邸)

造作工事もほぼほぼ、終了し、来週より内装工事、タイル工事等が始まります

本日は、リビング部分の塗装工事を行いました。

リビング天井には、化粧梁(構造も兼ねる物と、そうで無い物を組み合わせて居ます)

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今回のお施主様は、シックな感じが好みで、建具の色に合わせて、梁の色を塗りました。

塗料は、自然塗料の”いろは”を使用、色付きが良く、とてもスムーズに塗れました。

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2階のロフト部分の化粧梁も同様です。

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リビングの腰壁には、床材と同じ、音響熟成木材を使用しました。(杉の香りが漂う、癒しの空間です)

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来週から始まる、内装工事(クロス、幻の漆喰塗り壁)にて、空間の雰囲気ががらりと変わるので、とても楽しみですhappy01

お施主様の好みで、色使いは色々なので、多くの実例(実際の完成邸)を見られて、自分達にあった物を探される事をお勧めします。

大規模リノベーション5(リビング編)

解体工事終了後、お施主様より相談が有りました!!

何年か前の大きな台風の時に、天井から雨漏れがしたんですが、原因が解らないまま、あれから何もないのですが、大丈夫でしょうか!?

その言葉を聞くまでは、何も気にする事は無かったのですが、調査して見る事にしました。

確かに、天井の雨漏れした部分の上部には、形跡が残っていました!!

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木材の上に見えるのは、土壁ですが、木材に土が流れた跡が残って居ました。(この上部から雨が進入して、土を流した事が解ります)

この上部はどうなって居るのでしょうか!?(私の家もそうですが、なかなかこんな所の確認はしませんね)

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日本建築の下屋根の壁際に施工されている”のし瓦”と言われる部分ですが、その上にかぶせて有るのが

のし板金”です。

写真では解り難いですが、指が一本入るくらい隙間が全体に空いて居ました。

この当時の家を見る限り、一般的な施工では有り、普通の雨ならば問題ないのですが、風が強く、横降りの雨の場合には、雨はこの隙間から入り、先程の部分の上部に進入します。(この下には、防水紙が通常有るのですが、昔の物は薄く、朽ちていて、防水の役目を果たしてない事が見受けられます)

この確認後、今年も今までにない大きな台風が接近する(台風11,12号の時)との事でしたので、急遽対策を施しました!!

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よくよくお施主様より話しを聞いて見ると、”実は、あちらも、こちらも少しですが天井に”しみ”が有るんです”

との事。(確認して見ると、その”しみ”の上部は全て条件が同じでした)

最終的には、家の廻り全体を同じ処理する事となりました。

改装工事をする時は、普段確認する事ができない部分を保全する絶好のチャンスなので、施工される方に今までの悩みをよくよく相談される事が大切だと思いますhappy01

大規模リノベーション4(リビング編)

今回のリノベーション工事は、以前のリノベーション工事同様、築30年程の日本建築によく有る、玄関右側に配置された、

日当たりの良い応接間の奥に有る、閉鎖されたダイニング、キッチンの二間を、解放的な一間にする工事です。

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まずは、解体工事ですが、キッチン等は、30年使用されてきたとは思えない程、とても綺麗で、新品に近い状態でしたので、必要な物は、外部の洗い場として、

転用する事になりました。(キッチンの解体に伴い、当面は、仮の炊事場が必要となります)

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電気、水道、ガス等の処置を施し、必要な物は大切に保管し、他の部屋等にホコリが回らない様に養生をして、いよいよ、本格的に解体工事ですup

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昔の日本建築には断熱材と強度の為に壁の中に土壁を使用されてましたが、まほうびん効果を出す為に、遮熱材を施工するので、

外壁側の土壁は、全て撤去しました。

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30年前のお宅ではあまり見る事が無いのですが、当時、地盤の事も有り土間にはコンクリートが施工されていたので、床下の状態は良く、

白蟻等の被害は見あたりませんでした。(この当時にこの施行は本当にめずらしいと思います)

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床下の湿気は、家の大敵なので、改装工事をされる時には、考慮すべきですね!

この状態から、随時造作工事を進めて行きますhappy01(次回に続く)

 

 

 

 

 

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