解体工事終了後、お施主様より相談が有りました!!
”何年か前の大きな台風の時に、天井から雨漏れがしたんですが、原因が解らないまま、あれから何もないのですが、大丈夫でしょうか!?”
その言葉を聞くまでは、何も気にする事は無かったのですが、調査して見る事にしました。
確かに、天井の雨漏れした部分の上部には、形跡が残っていました!!
木材の上に見えるのは、土壁ですが、木材に土が流れた跡が残って居ました。(この上部から雨が進入して、土を流した事が解ります)
この上部はどうなって居るのでしょうか!?(私の家もそうですが、なかなかこんな所の確認はしませんね)
日本建築の下屋根の壁際に施工されている”のし瓦”と言われる部分ですが、その上にかぶせて有るのが
”のし板金”です。
写真では解り難いですが、指が一本入るくらい隙間が全体に空いて居ました。
この当時の家を見る限り、一般的な施工では有り、普通の雨ならば問題ないのですが、風が強く、横降りの雨の場合には、雨はこの隙間から入り、先程の部分の上部に進入します。(この下には、防水紙が通常有るのですが、昔の物は薄く、朽ちていて、防水の役目を果たしてない事が見受けられます)
この確認後、今年も今までにない大きな台風が接近する(台風11,12号の時)との事でしたので、急遽対策を施しました!!
よくよくお施主様より話しを聞いて見ると、”実は、あちらも、こちらも少しですが天井に”しみ”が有るんです”
との事。(確認して見ると、その”しみ”の上部は全て条件が同じでした)
最終的には、家の廻り全体を同じ処理する事となりました。
改装工事をする時は、普段確認する事ができない部分を保全する絶好のチャンスなので、施工される方に今までの悩みをよくよく相談される事が大切だと思います